はじめに
「2024年10月」から郵便切手の料金が値上がりしました。
ビジネスシーンやプライベートでも利用されている郵送ですが、
「郵便料金はどれくらい値上がりするのか?」
「なぜ値上がりするのか?」
といった疑問を抱いている方も多いではないでしょうか。
そこで、今回は『郵便切手料金が値上がりした背景や封筒の料金変化』についてお話します。
ぜひ、コストの見直しなどの参考にしてください!
目次
【2024年10月1日から】郵便切手料金が値上げする背景
今回、総務省が郵便料金の値上げをした背景には「郵便事業の苦境」があります。
インターネットの普及やペーパーレス化の進展により、国内郵便の件数は年々減少を続けています。
なんと今は、ピーク時の国内郵便件数から約45%減少…!
日本郵便株式会社の発表によると、2022年度の郵便事業の営業損益は211億円の赤字であり、2007年に民営化されて以降初めての赤字となりました。
さらに、2023年度には赤字が911億円にまで達すると予想されており、郵便事業全体における収益性の改善が見直しが急務となっています。
他にも郵便事業の運営には、配達や仕分け、管理など多くのコストがかかります。
物価全体が上がると、郵便サービスのコストも増えてしまう…!
こうした背景もあり、総務省が郵便料金の値上げに踏み切ったというわけです。
| 現行の切手やはがき、レターパックはどうなる?
郵便料金の値上げが決定されたことで、現行の郵便切手や郵便はがき、レターパックなどの扱いが気になっている方もいらっしゃると思います。
日本郵便では、変更後の料金および差額に対応する額面の郵便切手や郵便はがき、レターパックなどを2024年9月2日から販売しています!
料金引き上げ後に以前の郵便切手を利用する際は、差額分の郵便切手を購入・貼付する必要があるので注意が必要!
また、現行の郵便はがきや郵便書簡、レターパック封筒、スマートレター封筒などについても、差額分の郵便切手の貼付、または差額を支払うことで引き続き利用することが可能になっています。
封筒サイズ別!値上げ後の郵便料金一覧
こちらは値上げ後の料金一覧。
定形・定形外の違いに気を付けて郵送の参考にしてください♪
※定形郵便物は「長辺14〜23.5cm、短辺9〜12cm、厚さ1cm以内、重量50g以内」の郵便物。
その他のサイズは定形外です!
種類 | 重量 | 〜9/30 | 2024/10/1〜 |
---|---|---|---|
定形郵便物 | 25g以内 | 84円 | 110円 |
50g以内 | 94円 | ||
通常はがき | 63円 | 85円 | |
定形外郵便物 規格内※ | 50g以内 | 120円 | 140円 |
100g以内 | 140円 | 180円 | |
150g以内 | 210円 | 270円 | |
250g以内 | 250円 | 320円 | |
500g以内 | 390円 | 510円 | |
1kg以内 | 580円 | 750円 |
ビジネスに役立つ!封筒サイズ別の切手の新料金
「一覧表で重さ別の料金は分かったけど、そもそも封筒の重さって何?」
「サイズがよく分からないけど料金が知りたい!」
そんな方必見!
ここからはビジネスでよく使われる封筒の代表2つをご紹介します!
※料金は送り先や重量によって異なるため、正確な料金は郵便事業者のホームページや窓口でご確認ください。
・A4クリアファイルが入れられる角形2号(角2)の場合 | 定形外
角2(かくに)封筒とは、A4の紙を入れたクリアファイルごと封入できるサイズです!
ビジネスシーンなどでは、重要な文書や大量の資料を送る際によく利用されます。
ビジネス用途で使用する場合、折られずに整った状態で届くので受取人に良い印象を与えられます。
・A4サイズを折らずにピッタリ!角形A4号(角A4)の場合 | 定形外
角A4(かくえーよん)封筒とは、A4サイズの書類がぴったり入れられるサイズ。
折り目やシワがつかず、文書がきれいな状態で送ることができます♪
通常、ビジネス文書や報告書、契約書などがこれに該当するので、特にビジネスシーンで非常に重宝される封筒です!
【角2・角A4封筒:値上がり後の料金】
角2・角A4封筒はどちらも定形外封筒に分類されます。
封入物の重さにもよりますが、10月からは現行の料金より20円高くなります。
目安としては「クリアファイルにA4用紙2枚ほどまでは140円」と覚えておきましょう。
(クリアファイルや紙の厚さにも左右されますのであくまで目安です)
封筒のサイズについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
納品書・請求書・履歴書を送るときの封筒新料金
料金が変わって一番気をつけなければならないのは、ビジネスで使用される納品書・請求書・履歴書を郵送する際の料金。
こちらでは納品書・請求書・履歴書を送るときの封筒新料金をご紹介します!
納品書・請求書の場合
ビジネスシーンでもっとも封筒が活躍するのは、納品書や請求書の送付。
一般的には長3封筒が使われることが多く、2024年10月からは110円(50g以内の場合)から郵送ができます。
※重さによって変動するので注意!
A4サイズのコピー用紙は1枚当たり5g、長形3号封筒を1枚当たり6gで計算します。
2024年10月1日以降は50g以下の郵便料金はすべて110円になるので、8枚のコピー用紙までは送る金額が同じになります。
郵便料金を節約したいと考えている方は、何度も郵便を送るのではなく、ある程度まとめて送ることをおすすめします。
請求書に使用する封筒についてもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
履歴書・職務経歴書の場合
切手の料金に気をつけなければならないのは会社や企業の人間だけではありません。
デジタル化が進んでるとはいえ、人生の大事な選択に必要な履歴書や職務経歴書を送る場合も封筒での郵送が必要になってきます。
履歴書や職務経歴書の場合は角2封筒が使用されることが多いため、大抵は定形外郵便(規格内)の140円(50g以内の場合)から送ることができます。
※重さによって料金が変動するので注意!
しかし転職活動の場合は、職務経歴書など枚数が増えてしまうこともありますよね。
やはり正確な料金は事前に郵便事業者等に確認しておくことをおすすめします。
履歴書に使用する封筒についてもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
まとめ
今回は、郵送料金がどのくらい値上がりするのかを中心にご紹介しました。
昨今、色々なものが値上がりする中、履歴書や職務経歴書などの個人間でやり取りがある方や企業とのやり取りが多い企業にとって、今回の郵便料金の値上げもコストアップに直結すると思います。
そんな時は、まず郵送する際に必ず使用する封筒からコストを見直してみるのもおすすめです!
東京封筒では、工場直営により封筒のコストを抑えて取り扱っております。
ご興味ある方はぜひ一度、東京封筒の商品を覗いてみてください。